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技術コラム

鋳物の介在物の原因とその対策

アルミ鋳物の介在物でお困りではございませんでしょうか。当社では、様々な工夫とノウハウの蓄積で、介在物の予防を実現しています。介在物のことでお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

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鋳物における介在物とは

介在物とは、鋳物の中に巻き込まれた物質のことです。介在物が巻き込まれると、鋳物の強度が低下したり、機械加工の際に刃物を欠いたり、鋳巣となり不良となってしまいます。

介在物の種類と発生原因

鋳物の介在物には、金属系と非金属系の2種類に大別されます。さらに、非金属系の介在物には、のろかみ・酸化膜巻き込み・砂かみ・塗型巻き込み・のりかみなどに分かれます。

酸化膜巻き込み

酸化膜巻き込みは、溶融金属表面の酸化膜が巻き込まれて発生します。

砂かみ

砂かみは、鋳型や中子の一部が取れ、巻き込まれて発生します。

塗型巻き込み

塗型巻き込みは、塗型剤が剥がれ、巻き込まれて発生します。

 

以下で上記の場合ごとに、対策方法をご紹介します。

介在物の対策

金属系

最適な処理剤を使用した除滓処理で対策します。

酸化膜巻き込み

溶湯表面の酸化膜を除去したり、方案の中にフィルターを設置して濾過したりすることで対策します。

砂かみ

鋳造方案で適切に湯流れを調整する、もしくは、粘結剤を多くしたり、塗型により鋳型の強度を高めることで対策します。

塗型巻き込み

塗型の膜厚を適切にすることで対策します。

当社が介在物を防止することができる理由

先述した介在物の対策に加え、当社では、シミュレーションによる流動解析、溶湯の温度管理、最新の熱分析による溶湯品質の管理など、様々な工夫とノウハウの蓄積で、割れの予防を実現しています。

介在物を解決した事例

発電機向けコントロールケース 介在物・鋳肌不良解決事例

こちらは、介在物の混入により、そこから鋳肌不良でお困りになっていたお客様からご依頼を受け、他社から移管されてきた発電機向けのコントロールケースです。

鋳造時の介在物の混入による不良であったため、砂落ちが無いように配慮した鋳造方案にしたり、塗型を工夫したりと、入念に対策を実施し、解決いたしました。不具合でお困りの製品を移管される場合、現状の不具合の情報が多いほど、素早く確実に改善を行い、製品を立ち上げることが可能です。

>>製品事例の詳細はこちら

アルミ鋳物の介在物の解決なら、アルミ鋳造・機械加工ソリューションにお任せください!

今回は、介在物の原因と対策についてお伝えいたしました。

当社では、様々な工夫とノウハウの蓄積で、介在物の予防を実現しています。また、割れやひけ巣など、様々な鋳造欠陥の解決サービスを実施しています。介在物をはじめ、鋳造欠陥のことでお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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